ひらのまり
Mari Hirano
1987年和歌山県生まれ
ステンドグラスを主なメディウムとして活動するアーティストである。
アパレル会社員時代に布よりもガラスの質感、西洋から伝わってきたステンドグラスの文化・技法に魅了され、ガラスアートの制作をはじめる。2018年から活動を開始。
洋服をつくる際の生地を立体にする工程と同じく、ガラス選びからはじまり、パターンを組み立てていくステンドグラス制作。光を通し美しい影を映すガラスそのものの魅力を、ありふれた非日常をテーマに独自のアート作品で表現している。
ひらのまりの作品は、「カワイイ」と声が漏れてしまうようなフォルムや素材感が目を惹く一方、表面的な見せかけとしてのものの見方を問いかけている。無色透明のステンドガラスが光を通過させるのと同じように、物事の内側へと視点を導いているのだ。