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草間彌生

Yayoi Kusama

草間彌生

2016年4月21日に米誌「タイム」が発表した「世界で最も影響力のある100人」に、日本人として唯一名を連ねたのが草間彌生である。
また、現在、草間彌生の作品はオークション価格で1億円を楽に超え、現存する女性アーティストで最も価格の高い作家となっている。
作品の特徴は、何と言っても「ドットとネット」と評される「水玉と網」、そしてかぼちゃである。
草間彌生の独特の表現には、幼少時から「統合失調症」を患い、幻覚や幻聴に悩まされてきたことが影響している。幻覚に基づく体験は50年代に渡米してからも、70年代に帰国した後も、イタリアで開かれている現代美術の世界的祭典「ベネチア・ビエンナーレ」の日本代表になった時も、そして現在も続いているようだ。
数多くのブランドや企業とコラボレーションを繰り返してきた彼女は2012年にルイ・ヴィトンとコラボレーションをしたアート作品を発表したほか、2013年の24時間テレビでは人気アイドルグループ・嵐の大野智とコラボをしてチャリティーTシャツのデザインを手がけ、話題を呼んだ。

言うまでもなく、作品価格もうなぎ上りだ。
ここ5年でオークションでの作品価格は約4倍となり、特にかぼちゃは台湾、香港などの中華圏では縁起のよさもあって圧倒的な人気を誇っている。
2015年10月サザビーズ香港のオークションではインフィニティネットの作品が約8億円で落札されるなど、天井知らずの好調さを維持している。
何か日本人の作家の作品を1枚と言われれば、タグボートは草間彌生をお勧めする。
理由は村上隆や奈良美智は世界的に有名な作家ではあるが、世界一ではない。それに対し、間彌生は女性作家として、シンディーシャーマンを抑えて世界一の価格だからだ。
唯一無二の存在がその価値をより高めていくことに疑いの余地はないのである。

写真はニューヨークにおける初の屋外常設作品となる、ブロンズの南瓜。マンハッタンミッドタウンにある71階建ての高級タワーマンション「スカイ」の玄関口「インフィニティーループモーターコート」と名付けられた一角で公開された。

1929, born in Nagano, Japan