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横尾忠則

Tadanori Yokoo

横尾忠則

「絵画部門」で2015年の高松宮殿下記念世界文化賞受賞が発表されたばかりの横尾忠則。

今年で80歳を迎えるのであるが、ボストン美術館での個展を2018年に控えるなど、横尾忠則はまだまだ血気盛んである。
1960年代からグラフィックデザイナーとして、日本の前衛シーンやポップ・シーンを代表する存在として活躍していた横尾忠則は1967 年にニューヨークで、ポスター・オリジナルズ・ギャラリーで個展を開催、そのときに展覧会に並んだポスターをMoMA(ニューヨーク近代美術館)が全点買い上げることになったという洗練なデビューを経験した。
その後、横尾忠則は1972年についにMoMAで個展を開催するまでになったが、そのときはまだ36歳。そして45歳でいよいよ「画家宣言」をして現在に至るのである。
また、横尾忠則は多くの異なるジャンルの作家と交流とも持ち、共同で仕事もしてきている。
岡本太郎、谷内六郎、高倉健、三島由紀夫らと親しく、作品のモチーフとなっていることは有名だ。

現在も横尾忠則は質量ともに圧倒的な作品を作り続けている。

横尾の類まれなるコミュニケーション能力と、時代を読むセンスは、他の画家に簡単にマネできるものではなく、作家としては、他では到達できない境地にいる。
それは今後の現代アートの歴史を振り返ったときに必ず、足跡をたどらざるを得ない場所であり、これからのアーティストたちにも横尾忠則は影響を与えていくだろう。
横尾忠則の大作は西脇市の横尾忠則美術館をはじめすでに美術館所蔵となっていることが多く、オリジナルペインティングがあまりオークションに出てないが、今後は貴重な作品が注目を集めていくことは間違いない。
海外での再評価がより価格を押し上げ、長く持って置く一枚として意味をなしていくだろう。
シルクスクリーンの作品はまだ比較的お手頃価格で販売されていることから人気が高く、今のうちに購入しておくことがお勧めである。