アンブレラ、日本とアメリカ合衆国のジョイント・プロジェクト(日本側・ブルー)
クリストの直筆サイン入りのプリントです。
1991年に実現した、『アンブレラ、日本=アメリカ合衆国、1984-1991』の準備段階にクリストが描いたドローイングをオフセット・リトグラフ技法で再現したプリントです。
茨城とカリフォルニアに、同時に、巨大な傘(直径8.66メートル、高さ6メートル)を計3100本立てたプロジェクトで、「太平洋を挟んだ2つの地域での空間の使われ方の類似点と相違点を浮き彫りにする」ものでした。
クリストとジャンヌ=クロードは、日本を舞台にしたプロジェクトをいくつか考案しましたが、実現に至ったのは『アンブレラ』だけでした。
このプロジェクトは、クリストとジャンヌ=クロードの日本での知名度と評価を飛躍的に高めました。
同時に、20世紀後半の日本における最も重要な美術関連のイベントと評する人も少なくありません。
このプリントは厚手の水彩・版画用紙に刷られ、クリストの直筆サインが鉛筆で入っています。
ドイツで出されたオープン・エディションのものですが、直筆サインいりのものは稀少です。