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アンブレラ、日本とアメリカ合衆国のジョイント・プロジェクト(日本側・ブルー)

クリストの直筆サイン入りのプリントです。
1991年に実現した、『アンブレラ、日本=アメリカ合衆国、1984-1991』の準備段階にクリストが描いたドローイングをオフセット・リトグラフ技法で再現したプリントです。
茨城とカリフォルニアに、同時に、巨大な傘(直径8.66メートル、高さ6メートル)を計3100本立てたプロジェクトで、「太平洋を挟んだ2つの地域での空間の使われ方の類似点と相違点を浮き彫りにする」ものでした。
クリストとジャンヌ=クロードは、日本を舞台にしたプロジェクトをいくつか考案しましたが、実現に至ったのは『アンブレラ』だけでした。
このプロジェクトは、クリストとジャンヌ=クロードの日本での知名度と評価を飛躍的に高めました。
同時に、20世紀後半の日本における最も重要な美術関連のイベントと評する人も少なくありません。
このプリントは厚手の水彩・版画用紙に刷られ、クリストの直筆サインが鉛筆で入っています。
ドイツで出されたオープン・エディションのものですが、直筆サインいりのものは稀少です。

The Umbrellas (Blue)

The Umbrellas (Blue)

Christo

作品本体価格Sellng Price(Artwork)
¥ 140,000
箱代/額装費Framing Price
¥ 28,000
消費税Tax
¥ 16,800
合計金額(税込)Total(include tax)
¥ 184,800

More Details

オフセット・リトグラフ、ラグペーパー(水彩版画用紙)

offset lithograph

サインSignature
あり Yes
EDITION
Open EditionOpen Edition
制作年Year of Creation
サイズSize
49x 51 cm
作品の状態Condition
良好good
額仕様Frame Specification
アクリルボックスframed (acrylic box)
額寸Frame Size
x x cm
納品期間Shipping Time
約4週間4-5weeks
特記事項Notices
※イメージサイズ:38x43cm ※サインの位置は画像と異なる場合がございます。
作品IDItem ID
29022

Profile

1935年、ブルガリア、ガブロヴォ生まれ

ブルガリア生まれのアメリカ人アーティスト、クリストを20世紀後半以降の美術家の中で最も広大な創作活動を続けている一人と呼ぶことに異議を唱える人はいないだろう。
クリストは公私とものパートナーであったジャンヌ=クロード(1935-2009)と共同で作り上げてきた作品は、たとえばオーストラリアの海岸線を10万平方メートルの布で覆い隠したり、茨城とカリフォルニアに、巨大な傘(高さ6メートル・直径8.66メートル)を合計3100本建てたり、パリ・セーヌ川にかかるポンヌフ橋やベルリンのドイツ帝国議事堂を布とロープで包み込みこんだり、ニューヨークのセントラルパークにサフラン色の布をたれ下げたゲート(門)を7503基設置するなど、アートの常識を越え、景観そのものを変貌させるものだ。
1935年にブルガリアで生まれたくりすとは、ソフィアの美術学校在学中に共産主義国、ブルガリアを逃れ、プラハ、ウィーン、ジュネーブを経て、1958年パリに亡命する。
ジュネーブ時代に手がけた缶をキャンバスで包んだ作品を皮切りに、雑誌、家具、自動車などを包んだり、中身がミステリアスな梱包物といった作品を手がけるようになり、平行して使い古されたドラム缶を積み上げて構成する作品も始めた。
60年代初頭には、パリに出た後に程なく出会ったジャンヌ=クロードとともに、屋外空間での創作活動を開始する。
1961年夏につくられたケルンの埠頭での『埠頭のパッケージ』と『積まれたドラム缶』と翌年、パリでゲリラ的につくられた『ドラム缶の壁、鉄のカーテン』以降、アメリカ、ヨーロッパ諸国、そして日本を舞台にしたプロジェクトを実現してきた。
二人のプロジェクトの最大の特徴は、全てが2週間程度の短期間だけ、公共の空間で実現されることだ。
その僅か数週間だけ存在する作品のために、長いものでは25年以上の歳月を公的機関や地権者からの許可獲得に費やしてきている。
また、数十億円にも及ぶこともある制作費は、寄付や補助金などに頼ることなく、全て自らの手で捻出することも二人が頑なに守ってきているポリシーだ。
その資金源は、クリストが制作するドローイング作品、オブジェ、版画作品などだ。
※2009年秋に急逝したジャンヌ=クロードの亡き後も、クリストはロッキー山脈を流れる川の68キロメートルの区間に、総延長9.5キロメートルにも及ぶ布を水平に張ってゆく『オーバー・ザ・リバー、コロラド州アーカンサス川のプロジェクト』と、砂漠に41万個のドラム缶を積み上げて巨大構造物をつくる『マスタバ、アラブ長国連邦のプロジェクト』の準備活動を精力的に続けている。

(※書籍や絵葉書などの出版物やオープンエディションのオフセットリトグラフから、クリストが直接の利益を得ることはありません。)

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