たたむとこんなにコンパクト! 携帯できる彫刻です。作品の束全体をつかみ、テーブルなどの上に立て、直方体になるように開くと立体作品になります。
1999年より瀬川が展開しているシリーズ。平面と立体の境界、現実空間をかけめぐるデッザン(線)、重さのある線、重さのない立体等さまざまな観点・アプローチにより実現した立体デッサン。幅2m大の立体作品を制作しているが、本作品では、3Dソフトを使いモデリングにより得た立体シミュレーション(オブジェクト)を「デッサン/ヴォリューム」として実現・制作している。物質性を消去することで物体を意識させたり、虚像により実像を意識させるようなこの試みは、我々の持つ従来の知覚に新鮮な揺さぶりをかけてくる。
尚、本来のユニーク・ピース作品は、フランスの大手流通グループPPRの会長であるアンリ・ピノー氏が購入したとか!