松尾たいこ氏の陶画シリーズ「千年陶画」からの一作です。福井・越前の伝統技法「千年色あせない陶彩技法」と出会い、松尾氏が新たにスタートしたブロジェクトが「千年陶画」。陶器のうえに泥絵の具で絵をのせ、特殊な釉薬(うわぐすり)をかけるなど、多くの工程を経たのち窯で焼き上げて作られる作品です。書籍装画などで有名な、松尾氏ならではのクリーミーな色彩の絵画世界、その人気アイコンが描かれつつも、陶画の特性を活かしたひと味違うタッチに愛らしさがあります。本作は、越前焼の器に松尾氏が絵を描いた一点もの。2015年の個展「ETERNAL HAPPINESS 色あせない幸せ」展で好評を博しました。