Profile
1932年、大阪生まれ。1951年、京都市立美術大学を中退の後、大阪市立美術館付設美術研究所に学ぶ。
1950年代に開催された「舞台における具体美術」展で、明滅するカラフルな電球と管球の光を服に見立てた「電気服」を着るパフォーマンスを行った事で広く知られるようになり、抽象画家としての一歩を踏み出します。1955年に金山、白髪、村上と共に、吉原治良がリーダーを務める具体美術協会に加入し、同協会の主要メンバーになります。2001年には芦屋市立美術博物館と静岡県立美術館でそれぞれ大規模な個展を開き、絵画とオブジェによって表現された独特の精神世界は国際的にも大変高い評価を得ると同時に、草間弥生、オノヨーコに並ぶ偉才と評される等、その地位を確固たるものにしました。
2005年、交通事故が元で12月に急逝。2007年、現代美術の動向を知る上で、ヴェネツィア・ビエンナーレと並び重要と見なされている大規模な国際展「ドクメンタ12」(ドイツ・カッセル)の出品作家の一人に選出され、翌年にも第16回シドニー・ビエンナーレで取り上げられるなど、没後も国際的評価はさらに揺るぎないものとなっています。