高校中退後、17歳で初展示の衝撃的デビュー。身近なものや動物をモチーフにペインティングやドローイングを制作し続けている。
木原千春の制作コンセプトは「Vitalism」=「生命説」
生命現象には物理学や化学の法則だけでは説明できない独得の原理、特有の力がある、とする学説だ。
木原はまさにそれを作品で体現し続けてきた。全身の血を沸騰させ渾身の力でたたきつける色、そして形。
ナチュラル・ボーン・アーティストならではの、ロジックを超えた圧倒的迫力をたたえる作品。
その様相は、ともすればコンセプトやマーケティングで頭でっかちになりがちな現代のアートシーンにおけるカウンターでもある。