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古いアルバムを整理した。祖父、祖母の若いころ、 おおよそ昭和一桁のものから順を追って目を通してゆく。 まるで他人を見るような感覚、しかし、どことなく自分の家族に 似ている人々がそこに記録されている。 美術館で見る肖像画のことを考えた。 その肖像画に描かれている血族は自分と似ている部分に気付き 愛おしく感じるのだろうか。 それともどこか遠いところで起こった他者の記録なのだろうか。 その人の肌、その人生の背景の、実感と幻想のような感覚を 行ったり来たりしながら、筆を走らせる。
新藤杏子
Kyoko Shindo
実物を見て買うとは?実物を見て買うとは?
アルシュ紙に水彩・インク、パネル
watercolor, ink on paper, panel
1982年生まれ。彼女の描くモチーフは、想像上の「いきもの」である。一見かわいらしい子供のように見えるが、小説、マンガ、おとぎ話などの日本のサブカルチャーや、彼女自身の実体験を下に、現代におけるもののあり方、人とのかかわり、混沌とした思考を、真白い紙に水彩で描ききる。シェル賞入選、GEISAI TAIWAN #2やYoung Artist Japan 2011などでは審査員特別賞を受賞 ーsolo exhibition 2019 上海魔登/ shun art gallery/上海中国 2018 soft parade/gallery tagboat/東京 2018 48/YUKI-SIS/東京 2017 頭のさなぎ/YUKI-SIS 2015 光・闇・光/YUKI-SIS 2014 考える牛/YUKI-SIS 2012 Beautiful Life/YUKI-SIS/東京 2011 GAME / gallery Trinity 2010 -a transient apartment- / gallery Trinity/東京 ーgroup exhibition 2019 OPEN STUDIO 2019 / ART FACTORY 城南島 / 東京 2019 Over possessive / gallery tagboat/ 東京 2017 The Fools≒Great Artist/SpiralHall/ 東京 2017 EARLY SUMMER SHOW /Gallery 椿/ 東京 2016 いわきまちなかアートフィスティバル/福島 2011 2011 geisai taiwan グループ展/カイカイキキギャラリー/台北 ーprize 2019 OPEN CALL KAIKA TOKYO / 大賞 2017 損保ジャパン日本興亜美術財団 FACE /入選 2017 シェル美術賞/入選 2014 損保ジャパン日本興亜美術財団 FACE /入選 2011 Young Artist Japan 2011/ 審査員特別賞 2010 geisai taiwan#2 /審査員賞