人生の儚さと、それを知らない子供のあどけなさを描いている。
花が枯れ、花びらが散り行く姿を描くことで時間の儚さを表現している。
それと同時にその短い人生のなかで覚えた生きづらさや窮屈さを壷に子供を入れることで表現している。
人物に耳と尻尾があるのは、人間とペットを同一に考えているためである。
純粋無垢な動物たちが、まるで物のように窮屈なショップに並べられ飼い主が決まった後も家のなかに囲まれて過ごすことは、動物にとって果たして本当に幸せなのか。
ゴッホのひまわりの使用理由は、花という儚い生物と人工物である硬い花瓶が絵のなかに混在しており、人生の強弱と対比を表現しているように感じたことが作家のコンセプトと適したことと、何よりも鑑賞者に作品を楽しんで観て頂きたいという強い思いがあった為である。