《 Pop Ukiyoe 》
今や世界中にファンを持つ浮世絵。
特に北斎や広重の大胆な構図や図柄・影の表現を持たないことなど、その独特の色彩や構図は、ゴッホをはじめ19世紀後半のヨーロッパ美術や音楽を魅了し、多くの影響を与えたように、現代の私の心にもまた新鮮で強い影響をもたらします。
ずっと頭の隅にあった制作アイデアを“Pop Ukiyoe”と題し、現代の東京の風景と組み合わせ、新たな風景画を制作しました。
ビルや建物で密集した東京の街は、俯瞰してみるとその圧倒的な人工物の不思議な美しさがあります。私たちを魅了するこの街は、現実世界のはずなのに、どこか仮想都市のよう。都会を離れ、再び自然を求める風潮がある今、私たちが求める風景とは何なのか。美しいと感じる風景とは何なのか。
一枚の絵を通して魅せれるものを探しながら制作しました。
少しの想像力を加えることで、目に映る風景は新たな魅力を映しだします。