美術は頻繁に社会批判、自己批判をおこないます。私はそこに意図的な欺瞞があった可能性について疑いを持っています。
即ち、自己批判それ自体が既に自意識の保養を目的とした消費物であり、その消費物としての自己批判を再批判する文脈もまた消費物として存在する。よってそれらは永遠に反復を繰り返す。この自己批判の反復こそが、現代美術という不滅の市場を形成してきたのではないか、
私はこの疑いを、「Immortal reflection(イモータル リフレクション)」=「不滅の反射/反省」と名を付け、最も名の知れた何枚かの絵画に対して、その構図を投影する事にしました。