「風景」をテーマにした新シリーズ
ある日の海辺の風景
まだ冬のにおいが残る海は、曇りの中に見え隠れする日の光が見え隠れし、沖と打ち寄せる波が交互に色を変えていく。
こんなにも多彩な色を見せてくれる、この日の景色をどうしたら描きとめることができるのだろう。
はかなさに切なさを感じると同時に、泡のように消えてしまう残像を一枚の絵にできる喜びを、今ならしっかりと感じとることが出来る。
自然光の中で控えめに光るゴールドのラインは、波のきらめきのように。
私たちを広く包み込み感情を揺らす自然の風景を、緩やかな曲線を重ねながらキャンバスの中に描きだした作品。