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 保坂有美氏の描く少女や鳥、兎、犬、猫などは一見して日常風景の住人ではなく、まぶしげな遠い彼方の世界に浮遊しているようです。それはしばしば絵の主題が「光」(又はその対極の「影」)であるため。動物や鳥などは神社の眷属から着想されるといい、人の内面へ光を差し込むメタモルフォシス(変身像)となって神秘的な雰囲気を創り出します。
 また彼女の絵では「光」の演出も特徴的です。うしろから輪郭を立たせるリアライトとフロンタル(正面)やアンダーライトとを巧みに組み合わせるような仮想光源がイメージされており、それらが比類のないドラマティックな仕上がりを形成しているのです。
 保坂氏は、いくつもの著名なアニメーション作品で美術監督をつとめたその美意識や技術を援用しながら、「生きる上での道しるべ」となりうる目に見えない「光」と目に見える「光」とを融合させたオリジナリティあふれる世界観の扉を開けたばかり。今後の活躍が期待される新鋭です。

 本作は保坂氏の「光のシリーズ」から自薦の一枚です。神様の遣いである鹿を描いたもの。神鹿(しんろく)は、強いまなざしと存在感が見るものを守ってくれそうです。個展「真ん中の世界で」(2022年、銀座・石川画廊)にて展示され好評を博しました。

神鹿(しんろく)

Divine messenger

Yumi Hosaka

SOLD OUT

More Details

画布、アクリル絵具、金箔

Acrylic, gold leaf on canvas

サインSignature
あり Yes
EDITION
オリジナルunique piece
制作年Year of Creation
2022年
サイズSize
41x 24.2 cm
作品の状態Condition
良好good
額仕様Frame Specification
なしnothing
額寸Frame Size
x x cm
納品期間Shipping Time
約3週間3-4weeks
特記事項Notices
※木製パネル張り。そのままかけてもお楽しみいただけます。
作品IDItem ID
67856

Profile

和歌山県生まれ。アニメーション背景制作会社にて及びフリーランスとして多くの著名アニメ作品制作にたずさわり美術監督も担当。2018年より本格的に自身の創作活動を開始した。同年「月光荘ムーンライト展2018」(銀座・月光荘)にて入選。以後、各地のグループ展などで作品を発表している。「少女世界」(飛鳥新社)など書籍へも寄稿、またオリジナルの猫グッズも制作し好評を得ている。最近の個展に「真ん中の世界で」(2022年、銀座・石川画廊)。「ポストカードコレクション2019」(be-kyoto)京都新聞賞など受賞多数。現在、埼玉県在住。

作家HP : https://yumihosaka.wixsite.com/home

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