Profile
1958年兵庫県神戸市に生まれ、愛知芸術大学の彫刻科を卒業した後、現在は兵庫県神戸市在住。本堀は、使い古しの段ボールや紙パックなどを用いて仏像を製作。その作品は正面から見ると透過しているようであり、横から見ると段ボールの断片が立体的に浮かび上がる。木や紙、新聞、牛乳パックなど、私たちが日常生活の中で消費した物が再生されることに重要な意味を見出し、環境問題やリサイクルといった言葉で語られるものではなく、仏教の輪廻転生などの概念に近いものだと、本堀は語っている。阪神大震災を経験して以降、新しい材料を使うことに抵抗を感じる様になり、身近に手に入り加工も簡単な段ボールという素材に辿り着く。用途を終えた段ボールから人々が崇める神仏を作りだすというギャップに、本堀の作品の強さと尊厳がある。(Nanzukaより)