オオタキヨオ
Ota Kiyoo
京都大学工学部建築学科卒東京大学大学院工学系研究科技術経営コース修了
金融機関にてストラクチャード・ファイナンス業務に従事し、通貨、論理、スキーム、システムといった、社会における仮想的な構造の構造美を追求していく日々の中で、現実的な構造美を表現すべく、制作活動を開始。
オオタキヨオは、現実の3次元の構造・機能を抽象化した、内面の美を表現している。
例えば、三次元グリッドの中に存在しないものを”くり抜く”ことで存在させるという作品は、哲学における存在論をテーマにしている。存在するものと存在しないものを鑑賞しながら行き来する事で、世の中に蔓延る「自分と他人」 「正義と悪」「敵と味方」といった二元論によるものの考え方を問い直しているのだ。
さらに、このような立体表現を可能としたのは、建築学科の時代から慣れ親しんでいた3DCGを使った最新テクノロジーによる技法である。
見たことのない仕掛けを次々と発明し、今後もその勢いはとまりそうにない 。圧倒的なステータスを有する作家として、さらなる飛躍も予想される。