riya
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紙を使ったアナログな技、そのシンプルで平面的な表現を緻密に駆使してレイヤー構造のアートにした「立体切り絵」表現者のなかでは知名度が飛び抜けている、riya(リヤ)氏。マークデザインのように限定的に見える表現にもかかわらず、動物や鳥、小さな生き物たちの物語がいきいきと描かれ、額の内部空間にまるで宇宙の真理が秘め隠されているかのようと評される。
中南米の民族的意匠にも通じるオルタナティブなグラフィック感覚、独特の色合いや質感には癒やしのニュアンスもあって熱心なファンが多く、また商業ビルやアパレルブランドとのコラボワークなど折々の話題性が豊富な作家だ。
描画の愛らしさとともにドールハウスのような佇まいも楽しいriya氏の工芸的境地は、日本特有の発展を遂げた興味深い形式ともいえ、価格も手頃。コレクションのひとつとしておすすめしたい隠れた有望クリエイターである。