家族の健康と幸福を願う日本の節句
節句と言えば、人日(1月7日)・桃の節句(3月3日)・端午の節句(5月5日)・七夕(7月7日)・重陽の節句(9月9日)の五節句ですが、今回ミヤケ氏は、現代の我々にとって欠かせない年中行事であるお花見とクリスマスを加えた新七節句を描きました。
江戸の浮世絵にも良く描かれてきた節句。
そこには季節を通して、子供の成長や長寿、そして子孫繁栄など家族互いの健康と幸福を願う時間を人々が大切にしてきたことがうかがえます。
「現代の浮世絵」として新たに誕生した平成版・新七節句は、季節毎に掛け替えてお楽しみいただくことで、現代の我々が忘れがちな季節感や家族とのつながりの大切さを思い起こさせてくれる作品です。
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三月三日は雛祭り。
女の子の成長と幸せを願い雛人形を飾る習慣は、江戸時代に広く一般化しました。
美しい内裏雛は理想の夫婦像を表しています。
また、お吸い物に入れる蛤は、対になる貝殻としか組み合わせられないことから、夫婦和合の象徴として、嫁入り道具にも数えられていました。
人々の結婚観も時代の流れの中で変化してきていますが、丸い雛あられで、あらゆる良縁丸くおさまりますように。