JavaScript を有効にしてご利用下さい.
漂白シリーズは、薄れゆく記憶。または、消されゆく記録。を指して「時の漂白」という言葉からタイトルを付けた。 時代は、その時代の望むものだけをアーカイブしようと試みるが、私は、現代以降のアーカイブは、情報革命によって時代の恣意性の影響をこれまで以上に強く受けると考えている。その中で、本来は歴史の中にアーカイブされるべき「問い」も、保管される事無く、その解像度を落としてゆくのでは無いか、、今回、そのような疑いを虚構の構図として、作品との間にい構築しようと考えた。
三塚新司
Shinji Mitsuzuka
アクリルフォトプリント
acrylic print
資本のルールの中に取り込まれた理性が、グローバリズムによる構造変化、複雑化した社会問題、デジタルイノベーションによる情報過多という状況を作り出し、私たちが依拠しなければならない筈の社会共同体という足場を狭めているのではないか、、 もしかすると社会は、私たちの置かれたその状況に対する「疑問」を認知させ にくいように、より狡猾にデザインされ続けているのではないか、そし て共同体を構成する私たちもまた、日常という概念の奥深くへ、「疑問」を 隠滅し、秘匿する共犯関係にあるのではないか、私はその疑いを「疑問の 疑問」、「META 疑問」と呼んでいる。 私はそのような「疑問」を元に作品を作っている。 東京藝術大学卒、同大大学院中退。2018年より作品発表を始める。 2018年 池袋アートギャザリング IAG AWARDS 2018 準IAG賞受賞 2018年 Independent Tokyo 2018 入賞 審査員特別賞受賞 2019年 スパイラル SICF20 2020年 公募展 UNKNOWN ASIA 2020 審査員賞受賞 2021年 神奈川県美術展 県議会議長賞受賞 2021年 スパイラル SICF22 2022年 岡本太郎現代芸術賞展 岡本敏子賞受賞