色とりどりのタイルピースを造形し貼り合わせて絵を構成する、ユニークなタイルモザイク手法で創作を続けている落合香木(かなぎ)氏。つややかな素材質感をいかしながら、タイルを自在にマトリクス化して童話のワンシーンのように温かみのある描画を創出。おもに少年や少女の感受性の世界へ、自己の内面を投影しながら表現しています。室内装飾にぴたりとマッチする絵として、おすすめです。
本作は「発信した声や意志が無意識または意図的な取り違えをされてしまうこと」(落合氏のステイトメントより)をテーマに制作されたもの。不定形な下地材にモザイクを貼り付けることで作品表面が波打つ形になっている珍しい作品で、タイルモザイク技法に特徴的な光の反射をより強くお楽しみ頂けます。