"現代アジアに混在する華やかで艶やかな文化や伝統を、現代の視線を取り混ぜて視覚化した作品は、和紙に透明水彩で描かれたものから、祭祀具意匠、装丁・挿画、立体作品、ファッションアイテムまで幅広い形態に展開されており、国内外で高い人気を誇る。
古代中国、鯉は滝を登って龍と化すという言い伝えがある。果たして、化けて大成するのは鯉ばかりだろうか?鯉に生まれなかった池の者たちは何にも成れないのだろうか?
誰しもが滝の先を見る可能性を持っている。
龍と化す金魚を依代に現代社会に生きる者の精神性を描く作品。
1980年愛媛県生まれの曄田依子は、武蔵野美術大学油絵科卒業後の2006年より本格的に創作活動を開始。2008年にワンダーシードにて入選、2013年にはBehance Portfolio Reviews #4にて最優秀賞を受賞。また個展、グループ展の開催やアートフェアに出品等活動中。"