池伊田リュウ
Ryu Ikeida
彼の作品にはサイズにかかわらず特有の小宇宙が広がっています。
そのバランス感覚は、西洋絵画の巨匠達にも影響を与えた日本画の余白に通ずる日本人独特の感覚といえます。
描かれていない部分は画角と対象物のバランスから鑑賞者それぞれが想像を膨らます余地を残しています。それが日本人としての美意識、DNAに組み込まれた個性なのでしょう。
* 油絵を額に入れずそのまま飾るということはキャンバスの側面が見えてしまい、正面に見えている色が他の色と重なり合うことで深みのある色を出す重ね塗りの跡を見せることになります。
しかしその際に以外に思われる色を使用している場合も多く、実際の作品を見たときに側面の色に目を奪われるという新しい感動があります。