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ARTIST miu

ARTIST miu

ARTIST miu

ARTIST miuの作品はセメントという素材の無機的な冷たさと、生命を象徴するような彩りのコントラストが美しくも力強く観る者を圧倒します。作品は木製パネルにセメントを塗り込み、その上に色彩豊かなエポキシ樹脂を流し込むという手法で生み出されます。混ざり合う色彩の模様はまるで細胞分裂のようにも見え、作品に有機的な印象を抱かせます。

作家は具体美術協会の嶋本昭三氏から大きな影響を受けています。具体は1954年に結成され、戦後日本美術の一つの原点を形作りました。物質を変化させるのではなく、物質と人間精神の相互作用で作品自体が語ることを目指した彼らは「誰も見たことのない今までになかったもの」を作ろうと模索しました。

ARTIST miu自身も嶋本氏からその教えを受け継ぎ、辿り着いたのがセメントという素材です。25年間以上一貫してセメントを使い続けるその探求心は「負を正に転化する」という信念に裏打ちされています。セメントという素材は社会の影の部分であるネガティブな要素を象徴しており、そこに生命力溢れる色彩を重ねることで、ポジティブな変化へと昇華しているのです。

代表作である「Beautiful Cell – 美しき細胞 –」シリーズに見られる円形や幾何学模様は、リズム感に溢れ、生命の秩序と調和を象徴しています。この作品には人間が一つの受精卵から細胞分裂を繰り返して出来た存在であるという奇跡的事実を再認識して欲しいという作家の想いも込められています。
戦後日本から続く潮流を受け継いだ作品はシンプルながらも力強い造形美で、目の前の鑑賞者へ「自らを愛する事の大切さ」をという普遍的なメッセージを希望を持って語りかけています。