天明屋尚
Hisashi Tenmyouya
レコード会社でアートディレクターとして勤務後、現代美術家としての活動を開始させた異色の経歴の持ち主、天明屋尚。
日本伝統絵画を現代に転生させる独自の絵画表現「ネオ日本画」を考案し、権威主義的な美術体制に対して、絵で闘う流派「武闘派」を旗揚げ。その反骨精神溢れる覇格な美の系譜をローマ字で「BASARA」と総称し、日本の文化軸と歴史軸を直結させ美術史をダイナミックに改変する独自のコンセプトのもと、作品展開をしている。
美術の制度に一石を投じるべく、2012年にコマーシャル・ギャラリーをプロデュース(現在は閉廊)、2014年にはTENGAIプロジェクトを始動させるなど、多方面に活躍の場を広げている。
若い世代への影響力も強く、天明屋の制作に対する姿勢や生き様からヒントを得て、自分の作品に還元している若手作家も少なくない。
主な受賞歴に、1990年「第11回日本グラフィック展」審査員賞受賞や2003年「第6回岡本太郎記念現代芸術大賞展」優秀賞受賞などがある。
2006年サッカーW杯ドイツ大会FIFAワールドカップ公式アートポスターでは、日本代表作家として唯一選出された事でも話題を呼び、鎧兜をかぶったサッカー選手が描かれた「蹴球之図」は国内外から多く反響を呼んだ。
また、2008年には香港で開催されたクリスティーズでは、作品「RX-78-2 傾奇者 2005 Version」が約6400万円で落札された他、他の作品も数千万単位で落札されるなど、国際的に高い評価を獲得している。
今後の日本のアートシーンを牽引していく作家である事は間違いない天明屋尚の、今後更なる国際的な活躍に期待が募るばかりだ。
1966,born in Tokyo, Japan
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