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ジェームズ・タレルと言えば有名なのは「ローデン・クレーター・プロジェクト」。アリゾナにある火山をみずから買い取り(!)、地形そのものに手を加えることで、太陽や月の光の異体験ができる壮大な"光の部屋"をつくりあげようというもの。72年から始まって未だ未完成という。本作「Elliptic Ecliptic」は、99年にタレルがイギリス西部の山頂に建てた装置によって、太陽の黄道を"完璧なかたちで"見ることができるという、「スカイスペース・プロジェクト」で撮られた写真のシリーズの1点。
ジェームズ・タレル
James Turrell
イルフォクローム
Ilfochrome
1943年 アメリカ合衆国のロサンジェルスに生まれる。大学で知覚心理学、自然科学、美術史を学ぶ 1966年 ロサンジェルスのスタジオで光を使用した実験的な作品を制作しはじめる 1960年代末 アメリカ航空宇宙局内の航空研究所で研究を行う 1969年 サンタモニカのスタジオで、光のインスタレーション『WEDGWORK』を発表 1970年代後半 小火山のクレーターの地下にある通路を掘り、天体運行が昼間でも見えるようなスクリーンの地下施設を作り上げようという『ローデン・クレーター計画』を立ち上げる 1980年 ホイットニー美術館で個展 1982年 自然光に蛍光灯の光をあわせたインタスレーション『レイザー』を発表 1983年 網膜に残像として残る光のインスタレーション『プレアデス』を発表 1984年 サンフランシスコで暗闇の部屋の奥に箱型の空間をつくり、その空間だけを光で充満させたインスタレーション『TRACEELEMENT』を発表 パリ近代美術館で個展 1990年 NY近代美術館で個展 1992年 『テレフォン・プース』や『ライト・サロン』を制作。個人が1人で体験する<パーセプチュアル・セル>シリーズを展開していく 1993年 同シリーズの『ガスワークス』を制作 1994年 ロンドンのヘイワード画廊で個展 1995年 水戸芸術館などで個展 1998年 埼玉県立美術館、名古屋市美術館、世田谷美術館で回顧展が巡回