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ARTIST miu

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ARTIST miu

ARTIST miuの作品はセメントという素材の無機的な冷たさと、生命を象徴するような彩りのコントラストが美しくも力強く観る者を圧倒します。作品は木製パネルにセメントを塗り込み、その上に色彩豊かなエポキシ樹脂を流し込むという手法で生み出されます。混ざり合う色彩の模様はまるで細胞分裂のようにも見え、作品に有機的な印象を抱かせます。

作家は具体美術協会の嶋本昭三氏から大きな影響を受けています。具体は1954年に結成され、戦後日本美術の一つの原点を形作りました。物質を変化させるのではなく、物質と人間精神の相互作用で作品自体が語ることを目指した彼らは「誰も見たことのない今までになかったもの」を作ろうと模索しました。

ARTIST miu自身も嶋本氏からその教えを受け継ぎ、辿り着いたのがセメントという素材です。25年間以上一貫してセメントを使い続けるその探求心は「負を正に転化する」という信念に裏打ちされています。セメントという素材は社会の影の部分であるネガティブな要素を象徴しており、そこに生命力溢れる色彩を重ねることで、ポジティブな変化へと昇華しているのです。

代表作である「Beautiful Cell – 美しき細胞 –」シリーズに見られる円形や幾何学模様は、リズム感に溢れ、生命の秩序と調和を象徴しています。この作品には人間が一つの受精卵から細胞分裂を繰り返して出来た存在であるという奇跡的事実を再認識して欲しいという作家の想いも込められています。
戦後日本から続く潮流を受け継いだ作品はシンプルながらも力強い造形美で、目の前の鑑賞者へ「自らを愛する事の大切さ」をという普遍的なメッセージを希望を持って語りかけています。


ARTIST miu

1975 福岡市生まれ、兵庫県姫路市出身
1997 宝塚造形芸術大学芸術学部絵画コース卒業

<個展>
2022 「Return to yourself –目醒めた世界へ-」自由が丘ギャラリー(東京)
2018 「The Light」 軽井沢NEW ART MUSEUM (長野)
2014 「自然への回帰」 (MAXX DEPERTMENT STORE・ 大阪)
2007 「Colors」浜崎健立現代美術館(大阪)
2006 「美しさと清らかさ」 展 (浜崎健立現代美術館 ・ 大阪)
2001 「無垢」展 北堀画廊(大阪)

<展示歴>
2021 「AWAKENING」2人展 Whitestone Ginza New Gallery(東京) 
2020 「良いことしか起きない1日」軽井沢NEW ART MUSEUM(長野)
2020 「春逸:Spring Accent Japanese contemporary art」Whitestone Gallery(台湾)
2019 「VIBRANT SHOZO SHIMAMOTO×AU」Whitestone Gallery Hong Kong(香港)  
2019 「Neo-Materialism 新物質主義」Whitestone Ginza New Gallery(東京) 
2019 「Contemporary Art Salon Spring 2019 」Auction Center Taipei(台湾) 
2018  日仏現代アート展「ネオ・ジャポニスム共鳴2018」Ferme des Arts(フランス)
2017  嶋本昭三とAU展「前衛の衝撃」Artglorieux GALLERY OF TOKYO(東京)
2017  嶋本昭三×AU展「Brother in Arms」Whitestone Gallery(台湾)  
1995 「第23回現代芸術国際AU展95年東京展」 東京都美術館(東京)     
他多数