長谷川洋子
Yoko Hasegawa
様々な素材を組み合わせたコラージュ技法で知られる、長谷川洋子氏。フランスのアンティークレースやスパンコール、アクリルガッシュやマニキュア、ときには京都の大正着物生地などもミックスし、使われている細かな素材ひとつずつにストーリーとバリューがある。宝石箱のような2.5D表現は唯一無二のものと高く評価されている。
描かれているのはバレリーナやティアラ、お城、遊園地や星座など、誰もが憧れる夢物語のワンシーン。それをドローイングや塗りだけではなく、各素材だけが持つ色と光彩のニュアンスを操ることで表現している。プレゼントしたくなるビジュー感のある作品ばかりだ。
有名アパレル企業勤務を経て、2006年よりフリーのイラストレーター / 美術家として活動を開始した長谷川氏は、2010年、イブ・サンローラン・ボーテに日本人として初めてパッケージに起用された。他に広告や書籍装画、ファッション・ビューティ業界へもアートワークを提供するなど折々の話題が豊富で、個展ペースも一定しており信頼度は高い。作品を収集し愛蔵する楽しみが長く味わえる作家である。