越後しの
Echigo Shino
地元宮城で活躍する作家兼ギャラリーオーナー、越後しの。
画材店勤務の1995年より独学で絵の制作を始め、3年後に「GALLERY ECHIGO」をオープンするなど、その行動力がまずかっこいい作家だ。
本格的な作家活動を始めた頃から制作し、後の代表作となる自然をテーマとしたシリーズ『栽培』は、2000年の「ターナーACRYL AWARD 2000」審査員賞や「SENDAI ART ANNUAL 2005」飯沢耕太郎賞・明和電機賞など、数々の賞を授賞。独学により磨かれた越後ならではの感性が高く評価された。
しかし地元宮城県にて3.11を経験。自然の中での自身の無力さを痛感すると共に、制作を見直さざるを得なくなった。
順調なキャリアを積み上げていた矢先に自分のスタイルを崩す事はかなりの覚悟を必要としたはずだが、制作に対する真摯で実直な姿勢が、越後を次のステップへと導いた。
そして、「ありのままの自分ができる事を大切にする」というコンセプトのもと、 現在のシリーズ「在り在りて」が生まれた。
10,000点以上を随時販売しているTAGBOATでも、入荷と同時に完売してしまうことがあるほど越後の作品は群を抜いた人気がある。日本だけでなくアジアを中心とした海外からも注文が多く入る。国・文化・人種・性別・年齢の違いを越えた所で評価されている、真の実力を持った作家と言えるだろう。
近年では海外でも展覧会を開催しており、活躍の場を世界にも広げつつある。更なる進化が期待できる作家ということだ。あの時買っておけばと後悔しないよう、まさに今のうちに、とオススメしたい。