谷川千佳
Chika Tanikawa
パステル色を効かせた繊細な筆致で多重イメージが自然に溶け合わされる谷川千佳の描く絵には複雑系の深さがある。
神戸大学発達科学部を卒業後、フリーランスのアーティストとして活動を開始したのが始まり。
おもに大阪を中心にして、アクリルで描いた少女画を発表してきた谷川は2014年、初めて東京での個展を開催し、それが好評を集め、次第にアクションを大きくしつつある。
最近ではよりファンタジックなトーンに傾斜したイラストレーションも発表し始め、本の装画など活躍の場を広げている。
彼女が描くのは、寂しげな佇まいのある女の子。
最近はよりグラフィカルな作品や、より情景描写を用いた作品など、表現の幅を広げている。
谷川は手頃な価格で購入できる作品ゆえ、コレクションすることで十分にその世界を楽しむことができる作家だ。
どこで作品を飾ってもインテリアに合うその作風はコレクターとしては今のうちに絶対に持っておきたい一品である。